失敗しても立ち止まらない
2012年卒業の沖田祐佳です。この度、校友会のHPがリニューアルされることになり、以前、就職活動の時にお世話になった大学職員の方から、ブログを書いてみませんか、と声を掛けていただきました。正直何を書いたらよいか迷いましたが、大学在学中からこれまでの活動を振り返ってみたいと思います。
英語や異文化を学べる国際日本学部へ
私は2008年に国際日本学部の一期生として明治大学へ入学しました。大好きな洋楽や洋画を自分の力で理解したい、英語を使ってグローバル規模で様々な人とコミュニケーションを取ってみたい、そんな思いから英語や異文化を学べる学部を選びました。
入学当時は自分で英語を学びたいと思っていたにも関わらず、英語で行われる授業についていくことが大変で、心底嫌になったことを覚えています。そんな不安から始まった大学生活でしたが、今振り返るととても充実していました。
大学時代の思い出はたくさんありますが、今回は、その中でも特に印象深い、アメリカのフロリダ州にあるディズニーワールドでのインターンシップと就職活動について紹介したいと思います。
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夢の国ディズニーワールドでのインターンシップ体験
ディズニーワールドでのインターンシップでは、マイケル・ジャクソン主演の3Dミュージカルムービー『キャプテンEO』のアトラクションや、ファストフードのお店で働いていました。最初は英語での仕事に戸惑いましたが、職場の同僚たちのサポートもあって、なんとか乗り切ることができました。特に、同僚が私の発音を見かねてきちんと直してくれたことは、今でも忘れられません。
ディズニーワールドでは、様々なゲストやキャストの方々とコミュニケーションを取ってきました。社会人になっても人見知りすることなく初対面の人とも気軽に話すことができるのは、ここでの経験が役に立っています。
苦労したけれど、本当にやりたいことを見つけた就職活動
インターンシップから帰って直ちに、就職活動が始まりました。最初に目指したのは化粧品業界。というのも、学生時代にニキビが原因でうつ病になり、学校を辞めてしまった同級生のことが心に残っていたからです。その出来事がきっかけで、外見が心に及ぼす影響の大きさを再認識し、外見に関わる仕事に興味を持ちました。そのため、化粧品業界への就職を希望しました。
大学のキャリアセンターを通じて、エントリーシートや面接の対策、OB/OGの方々を紹介していただくなど、多大なご支援をいただいたのですが、全くと言っていいほどご縁がなく、残念ながら化粧品業界への就職を諦めました。
自分が本当にやりたいことを再び考えた時、そもそものうつ病を治療することに関われないかと思い、文系の私でも人々の健康に貢献できる道を探したところ、製薬業界の存在を知り、当時、うつ病など中枢神経系領域に強みを持っていた現職の会社に入社することが叶いました。
社会人となって経験を重ねた日々を振り返って
入社後、私は福岡県に配属となり、開業医を中心とした医療関係者に対してMRとして医薬品の情報提供を行いました。この時、一番印象に残っているのは、自分が提供した情報や自社の抗うつ剤を通じ、医師や患者の方々に貢献できたことです。
医師から、うつ病で苦しんでいた患者が、私の情報提供や自社の製品を通じて回復に向かっているという話を聞いた時、うつ病の治療に係るという自分の目指していたことが実現し、とても嬉しい気持ちになったことを今でも覚えています。
その後、人事部へ異動となり、始めは新卒採用を担当しました。自分自身が就活で大変苦労した経験を持っているため、採用担当として関わることに、なんだか不思議な感覚になりました。就職という人生の大切な場面に関わる仕事ということもあり、常に責任感と使命感を持って仕事に取り組みました。
人事部での経験は、自身が行った会社説明会や面接が、学生たちにとって当社への興味を持つきっかけになったことや、入社後に活躍する新入社員を間近に感じることで、感慨深い気持ちとともに、自身のやりがいにもつながりました。
現在は人事部を離れ、インドにある子会社の管理や事業支援の業務に携わっています。以前、ディズニーワールドでのインターンシップで他国の方と仕事をした経験はありますが、インド人とのコミュニケーションは文化や言語の違いから、今でも悪戦苦闘しています。
インド出張で(筆者中央)
しかし、徐々にコミュニケーションがスムーズに取れるようになったり、一緒に何かを作り上げたり、成し遂げたりしたりすると、コミュニケーションの難しさを感じていた分、達成感ややりがいを感じます。
また、日本とは文化が異なるため苦労する一方、彼らのバイタリティー溢れる堂々たる態度は、勉強になることも多く、異なる文化の中での融合に面白さを感じます。
入社してから、営業、人事、そして海外事業部の3つの部署で経験を積みましたが、それぞれ異なるやりがいがあり、入社当初から現在まで、貴重な経験をさせてもらってきました。どの部署でも辛い時や仕事が嫌になり投げ出したくなる時もありましたが、様々な困難に乗り越えられたのも、周囲の人々の支えがあったからです。
入社して時間が経つのは本当にあっという間で、今度は自身が周りを支えたり、先導することで今までお世話になった人たちへ恩返しする番かと感じております。
インドの風景
最後に、冒頭でも触れましたが、就活時にお世話になった方から、大学卒業からしばらく経っているにも関わらず、このブログをきっかけに連絡いただけたこと、本当に嬉しく思います。
また、ブログを通じ、私自身も大学から現在までを振り返る貴重な機会となりました。今でも、仕事で英語を使うことが苦痛に感じることはありますが、英語を使って様々な人とコミュニケーションを取りたいという当時の気持ちを思い出し、改めてその気持ちを大切にしたいと思いました。ありがとうございました。
2012年卒業
国際日本学部
沖田 祐佳